南三陸カルチャースクールプロジェクトについて
趣味から生まれるつながりをもう一度
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2011年3月11日の大震災で津波の被害を大きく受けた南三陸町では、
多くの人が、無作為に選ばれた抽選で仮設住宅に入居しなければならない状況でした。
今までは地域のつながりで助け合い生きてきたけれど、 今度は入居したはいいものの、全くの知らない人同士がお隣さんになり コミュニケーションを取る場もありませんでした。
特に、1人暮らしのご老人や、家族が働いていて日中一人ぼっちの老人たちは、 暇を持て余し、車もなく遠くにいけず、引きこもりがちになる現状があります。
そこで、地元でもともと先生をされていた方や、得意な分野をもつ方に声をおかけして 仮設住宅のそばの公共の施設や集会所を借りて、 趣味の教室を開催することになりました。
女性たちが、気持ちを口にする憩いの場として
好きなことをして少しでも心が安らぐ時間を過ごしたい。そういう想いで、この教室に参加してくださる方も多いです。
教室に参加された方はいいます。
「何かに熱中している間は、津波のことも不安なことも忘れられる」。
普段通りの生活が一番の心のケアだと言われますが、 こんな時だからこそ、趣味の効力が発揮されるのかもしれません。
「本当に、大変なことになったねぇ」
「あの時私はここにいたのよ。あなたは?」
「町で今度こんなイベントがあるらしいわよ」
教室のあとにお茶を飲みながらの、何気ないおしゃべり。
けれど、こういう愚痴を吐ける場所こそが、実はとても大事なのではないでしょうか。
趣味が同じ人同士、今までなかった新しいつながりも生まれたり、 新しい趣味として関心が増えたりもしています。
